1. 森林環境教育とは?

 

森林環境教育は、平成14年度の「森林・林業白書」で、はじめて明文化されました。それは、「森林内でのさまざまな活動等を通じて、人々の生活や環境と森林との関係について理解と関心を深めることにより、森林と人間が共生できる社会の実現に向けた取組を行うこと」と定義され、国民に対しては森林や林業に対する国民の理解の促進を、また教育分野との連携により子ども達の生きる力の育成を目的としています。

 

2. 森林環境教育への取組について

 

森林環境教育への取組については様々な方法があります。パウロの森では、つぎのような取組を行っています。皆さんも一緒に森を体験してみましょう。

 

●森の自然観察 

 身近な自然観察を通して自然を見る目を養います。

 五感を通して四季を感じます。

 フィールドマナーを指導します。

 

●苗木を植えます。  

 木の育て方や成長を学びます。

 下刈りなどの手入れを学びます。

 

●キノコの栽培(ナメコ・シイタケ)

 キノコの菌糸を植えて栽培し管理・観察します。

 キノコの森での役割を知ります。

 キノコの種類と木の関係を知ります。

 

●サバイバル体験  

 マッチ数本から火をおこし、サバイバル意識を体験します。

 カレーづくりによる具体的なプログラムを実践します。

 

●ナイトウォーク 

 自然との一体感や自然への畏怖を感じます。

 夜の自然の中で動物の気配を感じたり、星の光を感じます。

 

●土の中の生きもの探し

 落ち葉の分解の進み方を調べます。

 土壌のなかに小動物や菌類がいるか観察し、カブトムシの幼虫を見つけましょう。

 いろいろな土や小石などの分布を探ってみましょう。