聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
平成31年1月定例活動
平成31年(2019年)1月10日(木) 晴れ後曇り
場所: パウロの森(聖パウロ学園高等学校の学校林)

 

 朝はよく晴れていたがパウロの森に向う頃にはどんよりとした寒空に変わっていた。森に着いた頃の気温は約2℃、水溜まりや汲み置きしてあるバケツには氷が張り落ち葉の下には霜柱が立っていた。

 今日は年初の作業日。恒例の山の神へ安全を祈願した。パウロの森のご神木サワラの前に全員集まり、紙垂とお供えで祭壇を作りその周りにヘルメットと道具を並べ、安全担当者が「昨年が無事故であった事へのお礼と今年も無事故である事を願う」祝詞をあげ、神酒で献盃をした。

 その後、作業の打ち合せと安全の申し合せをし、体操の後各班に分かれて作業現場へと向かった。1班は昨年末東尾根と西尾根に保管していたシイタケ榾木(ほだぎ・ほたぎ)を一輪車でシイタケ広場まで運ぶ作業だ。整地された林道やアスファルト道を通ったが、その距離は長く、またほとんど急な上り坂のため結構きつい運搬となった。運んだ榾木は合計40数本、東屋(あずまや)付近に数本まだ残している。

 2班は樅の木広場付近に保管してあった杉の間伐材を落ち葉溜めヤード脇に運ぶ作業だ。材の径は10〜20cmでヤードの補修のために使う。太いものは楔を打って分割し側壁等に使う予定だ。運んだ材は25本ほど。手元ロープで地面を引き摺ったので枯葉で覆われた森に黒い一筋の作業道らしき跡がついた。当初保管してあった集材を見た時「この重そうな材を運ぶのはそうとうきついな」と思ったが昼前には全部運び終えた。

 3班は購入した枝打ちに使う登降器を試用し、安全に使えるか否かを検証した。これは足に装着し横から出ている鋭い爪を一足毎に幹に食い込ませて登り降りする器具である。試用結果は「プロは使えるが我々のような素人には安全に使いこなすことは難しいので使わない方が良い」と結論した。この登降器は食い込みが不完全だと幹から足が外れて落下してしまう危険がある。使う場合は安全帯の着用は必須だ。

 午後は榾木や間伐材の運搬がほぼ終わったので広場周りの杉の苗場の整理と薪割りをした。薪割りは2つの方法で行った。一つは従来通りマサカリを直接丸太に勢いよく振り下ろす、他は予め丸太の上にマサカリの刃を置きその上を掛矢で打つ方法だ。後者は確実に割り込む位置を決め手元が狂って失敗することがないが木製の掛矢で鉄のマサカリの頭を打つので掛矢が痛むのは否めない。また2人で行わなければならないが、初心者が比較的安全に薪割りができるメリットがある。どちらが良いかは決められないが、私としては前者の方は最初難しいが慣れてくれば断然早い、また割った時の「カーン」の快音から得る充実感は得難いものだ。

 どんよりした空で昼ごろでも気温は約7℃、このような時には体が温まるものが食べたくなる。パウロの森には他のフィールドにはない竃(かまど)がある。今日は年初、竃班が焼き餅入りのお汁粉と甘酒を用意して待っていた。甘酒は白米と赤米から作った麹を使ったので紅白のお祝甘酒となった。そのほかにリンゴや森で収穫したシイタケの佃煮の差し入れがあり豪華な「新春昼食会」となった。

 森の広場にはお汁粉の甘い香りが漂い、枯葉が敷き詰められた林内には緑の間からポツリポツリとマンリョウやヤブコウジの赤い実が見え隠れし林床にアクセントを作っていた。広場から森に向かう通路の脇のカシワバハグマの根元には綿菓子のような純白の霜柱がついていた。今日もヒヤリハットなどの事象は無く、いつもより早めに作業を終了しパウロの森を後にした。

 参加者: 18名(敬称略)
 飯塚、家〔報告〕、伊藤、稲葉、猪瀬、上村、小林(寛)、小林(槇)、清水、瀧浪、中川原、廣川、福原、前田、槙田〔写真〕、水木、望月、森田

ご神木の前で安全を祈願

一輪車に積んで榾木を運搬

落ち葉溜め用に間伐材を運ぶ

落ち葉が積もった広場で代表年頭の挨拶

榾木を井桁に積む

林床のアクセント(ヤブコウジ)


聖パウロ学園・パウロの森くらぶ
パウロの森くらぶ第三土曜日定例活動
2019年1月19日
場所: パウロ学園の学園林

 

 1月19日(土)は第三土曜日でパウロの森くらぶの定例活動日だった。わたしは今年は定例活動の幹事ではないのだが、第三土曜日担当の幹事が他用で出られないので、代わりに幹事を引き受けた。たまに幹事を引き受けると、幹事の重さが理解できる。毎月の活動に感謝である。この日は、昼食時にはトン汁を作ることにしたので10人分の材料で重いザックを背負って参加した。

 高尾駅北口で、いつもの8時55分の陣馬高原下行きバスに乗り、大久保バス停で下車。学園事務課に挨拶して道具小屋の鍵を受け取る。パウロ広場に着いて、作業の準備をする。車で先に来た方がカマドに火を起こし、すでにお湯をわかし始めていた。助かった。テーブルも一つ出してあり、そこにトン汁の材料を置く。この日の参加人数は、最近にしてはとても少ない9名だったが、うれしいことに今年森林インストラクター東京会に新しく入会された方が1人参加して、パウロの森くらぶにも入会して下さった。

 本日の作業内容を説明する。以下の3点に絞った。ベテランの長さんに安全注意と安全手帳の読み合わせをやっていただいた。読み合わせは2順目に入った。長さんはさすがベテランでご自分で気がついた点を追加されていた。それから熊さんの体操。代表が安全について補足された。それから作業開始だ。

1)まず全員で、パウロ広場、第二広場、ほだぎ置き場の整理整頓、30分間
2)3班に分かれて作業
 ①昨年引退した古いテーブルを補修して再利用する。
 ②PNPで(パウロネイチャープログラム)で使用した道具類を点検し、手入れをする。
 ③新人さんにパウロの森をご案内する(事務局担当)。
3)午後は午前中と同じ作業だが、②班は「開発地」に渡るB渡りの補修の検討も行う。

 パウロの森では、昨年までテーブルが5個あって、すべての活動で使用してきた。それがもともとの構造が脆弱で脚がぐらついていたので、新しいテーブルを、昨年5台新設したのだ。しかし、パウロ学園の生徒数が増えて、PNP時(パウロネイチャープログラム)には、5台では対応できなくなったのだ。それで昨年新テーブルを作った棟梁に古いテーブルの補修をお願いした、3台だ。大工仕事となる。3人がかりでやっていただいた。傾いた野外での作業で意外と面倒な作業だ。

 道具というのは、パウロ学園の生徒がプログラムで使用する、ノコ、剪定ばさみのことだ。70人~100人の生徒が道具を使うので、使用後の点検、手入れがどうしてもその場ではおろそかになるのだ。それで、ときどき全道具を出して点検・手入れをすることになる。4人がかりで一個ずつ点検し、手入れしていただいた。天気も良かったので予定通りに進めることができた。

 さて、幹事代理は新人と一緒にパウロの森を案内した。東京ドームの約5倍の広さがあるので一度に全部は回れない。アサダ広場、モミノキ広場、アラカシ広場、ジグザグなど意味するところを説明しながら、午前中のご案内はパウロ広場中心で終わってしまった。

 さて、お約束のトン汁作りだ。トン汁というのは作るのは簡単で、材料を切って鍋に放り込んで出汁と味噌で味をつければOKなのだが、家庭と違って、人数が多いので材料を切るのが意外に大変なのだ。実は昨年20人分の材料を一人で切ったことがあるのだが、約1時間かかって一人では大変だと実感したのだ。先に書いたように 別の方が火を起こしてくれていたので、わたしは事前に鍋に水を入れてわかして、切った材料を放り込んでヤレヤレだ。ついでだが、パウロで汁ものを作る時は、いつも材料費一人100円が目安だ。自分で調達して見ればわかるのだが、トン汁の場合は、豚肉ですべてが決まる。昨日も大体100円となった。

 コーヒー好きのMさんが参加して下さったときは、大体本格的なドリップコーヒーを淹れて下さる。冬の寒い時期に温かい汁ものが出て、食後にはコーヒーを飲んで楽しいひとときを過ごすことができるのはうれしいことだ。

 11時45分から昼食休憩、12時半から午後の作業開始だ。1月いっぱいは陽が短いので作業は14時までだ。わたしは新人さんを連れて、東尾根から野球部のグラウンドの裏をぐるっと回って芝生広場に出て西尾根に回ってパウロ広場に戻った。

 14時前になったので、全員集合して振返り。本日予定した作業はすべて終了した。ヒヤリハットはなし。火消し当番がカマドの消火を確認し、水道の水を抜いて本日の活動を終了した。大久保バス停までブラブラ山野草観察しながら歩いた。バス停のナツメの実は段々乾いて強烈なにおいを放っていた。センダンは剪定さ
れて実は残ってなかった。ときどき顔を出してくれるダイサギは最近、姿を現さない。

* 報告をご覧下さったみなさん、パウロの森で森の作業をやり、昼は温かい汁物をいただいたり、コーヒーを飲んで楽しんだりしませんか。どなたでも参加することができます。どうぞ、一度参加して下さい。問い合わせは事務局までどうぞ。

 参加者: 9名
 報告者: 稲葉 力

カマドの前で道具の点検

古いテーブルを補修する